総合型選抜で海外ボランティアを活かす!志望理由書の分野別例文と高1・高2からの逆算表

総合型選抜 海外ボランティア
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Acti-LABO編集部

Acti-LABO(アクティラボ)は、2017年開校・フィリピン政府認定の語学学校です。「実践型・机に座らない英語留学」をコンセプトに、マンツーマンレッスン×フィールドワーク×プレゼンテーションを組み合わせた独自カリキュラムを提供。代表のYUKIは10年以上のフィリピン留学業界経験を持ち、累計500名以上の日本人留学生をサポートしてきました。「微笑みの街」バコロドで、治安・費用・学習環境のバランスが取れた留学を実現します。留学相談・お見積もりは無料。LINEでお気軽にご連絡ください。

最終更新日 2026年09月16日

「総合型選抜を目指しているけれど、海外ボランティアって本当に評価されるの?」「留学や部活動と比べて、受験でどんな強みがあるの?」——志望理由書や面接で”語れる原体験”を探す高校生・保護者から、この疑問をよく受けます。この記事では、総合型選抜で海外ボランティアがなぜ強い武器になるか・どんな活動を選べばいいか・志望理由書でどう書けば伝わるかまで、留学支援の現地校目線で整理しました。

結論/この記事の要点

  • 海外ボランティアは「主体性・挑戦心・思いやり」を同時に示せる強い経験
  • 評価されるのは活動の規模より「なぜ行き、何を感じ、どう変わったか」
  • 短期でも十分に語れる。夏休みなどのタイミングで挑戦できる
  • 志望学部と結びつけて語ることで、活動と進路に一貫性が生まれる

この記事について

この記事は、フィリピン・バコロドでフィリピン政府認定の語学学校を運営し、日本人留学生500名以上をサポートしてきたActi-LABO編集部が、文部科学省「大学入学者選抜実施要項」など公的機関の公開情報をもとに作成しています。例文は書き方を示すための見本で、実在の受講生の話ではありません。出願書類の様式や評価の方法は大学・学部・年度ごとに異なるため、最終的には必ず志望校の最新の募集要項で確認してください。参考にした情報源は記事末尾にまとめています。

目次
  1. 総合型選抜で「海外ボランティア」はなぜ強い?
  2. 留学や部活動より評価される5つの理由
  3. 志望理由書での書き方の型
  4. 【例文】志望分野別の志望理由書
  5. やりがちなNG例と改善のコツ
  6. 面接で問われる「なぜ海外ボランティアだったのか」
  7. いつ行く?出願までの逆算スケジュール
  8. これから海外ボランティアに挑戦する人へ
  9. 総合型選抜で語れる海外ボランティアの種類
  10. 事前準備・現地での記録・帰国後の継続活動
  11. 海外ボランティアを選ぶ前のチェックリスト
  12. 保護者と確認したい費用・安全・手続き
  13. 受験に活きる海外ボランティア体験なら Acti-LABO
  14. よくある質問
  15. 参考にした公的情報・出典
  16. まとめ

総合型選抜で「海外ボランティア」はなぜ強い?

総合型選抜で海外ボランティアをアピールする高校生

総合型選抜は、学力試験の点数だけでなく「その人自身の意欲や価値観、将来性」を多面的に評価する入試です。志望理由書・面接・活動報告書を通じて、あなたがどんな人間で、大学で何をしたいのかが問われます。だからこそ、教室の外に飛び出して得た体験——特に海外ボランティアのような「自ら踏み出した経験」は、主体性を何よりも雄弁に物語る材料になります。

「留学や部活動でもいいのでは?」と思うかもしれません。もちろんそれらも立派な課外活動です。ただ、海外ボランティアには他の活動にはない「複数の力を同時に示せる」という強みがあります。異国の地で誰かのために動いた経験は、挑戦心・主体性・思いやり・異文化理解・語学力を、ひとつのエピソードでまとめて語れるのです。まずは、その具体的な理由から見ていきましょう。

海外ボランティアが示せる「力」

示せる力海外ボランティアのどこから伝わるか相性のよい志望分野
主体性・行動力自ら渡航を決めて動いたこと教育・社会科学系全般
思いやり・共感力現地の人と真剣に向き合った経験福祉・看護・心理系
挑戦心・忍耐力言葉や環境の壁を乗り越えたこと国際・グローバル系
異文化理解・多様性価値観の違いを受け止めたこと国際関係・観光・地域系
問題発見力現地の課題を自分の目で見たこと国際協力・開発・環境系

ポイントは、これらの力を「ひとつの経験でまとめて」示せることです。国内の活動でも主体性や思いやりは語れますが、異文化のなかで自分を試した経験は、そのすべてを同時に、しかも説得力を持って伝えられます。だからこそ、限られた志望理由書のスペースでも、深い印象を残せるのです。

大学は海外ボランティアを「書類のどこで」見ているか

文部科学省の「大学入学者選抜実施要項」では、総合型選抜は詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接等を組み合わせて、能力・適性や学習に対する意欲、目的意識等を総合的に評価する入試と位置づけられています。あわせて、受験生本人が書く活動報告書・大学入学希望理由書・学修計画書などを積極的に活用することが求められています。

つまり海外ボランティアの経験は、1か所だけでなく、複数の書類と面接で繰り返し見られます。どこで何が問われるのかを知っておくと、準備の優先順位がはっきりします。

見られる場所海外ボランティアについて問われること準備のポイント
活動報告書いつ・どこで・どんな役割で・どのくらいの期間参加したか日付・団体名・活動内容を正確に。証明書があれば添付の可否も確認
志望理由書(大学入学希望理由書)その経験が、なぜこの学部で学びたい理由につながるのか経験の説明は短く、そこから生まれた「問い」と大学での学びに字数を使う
学修計画書入学後、その問いをどう深めるか授業・ゼミ・研究テーマなど、大学の具体的な学びに結びつける
調査書(高校が作成)「指導上参考となる諸事項」の欄に、ボランティア活動や留学・海外経験が書かれることがある帰国後、担任の先生に活動内容を報告しておく
面接・プレゼンテーション書類の内容が本人の言葉で語れるか、深掘りに答えられるか「なぜ海外か」「帰国後に何をしたか」への答えを準備する

※提出書類の名前・様式・字数は大学ごとに異なります。活動報告書がない大学や、プレゼンテーション・小論文を課す大学もあります。

この表からわかるのは、評価の中心が「行ったこと」ではなく「そこから何を考え、大学で何を学びたいのか」にあるということです。次の章からは、その伝え方を具体的に見ていきます。


留学や部活動より「一歩踏み込めて」評価される理由

数ある課外活動のなかで、なぜ海外ボランティアが総合型選抜で特に語りやすいのか。5つの理由に整理しました。

  • 「他者のために動いた」事実が伝わる
    語学留学が自分のための学びなのに対し、ボランティアは「誰かの役に立つために動いた」経験。人柄と価値観が自然に伝わります。
  • 「自分だけの原体験」になる
    現地でしか得られない気づきは、他の受験生と重ならないオリジナルなエピソードになります。テンプレ的な話になりにくいのが最大の強みです。
  • 感情が動いた経験は熱を持って語れる
    子どもとの別れ、言葉が通じずに悔しかった瞬間——心が揺さぶられた体験は、自分の言葉で生き生きと語れます。
  • 複数の力を同時に証明できる
    挑戦心・主体性・思いやり・異文化理解・語学力を、ひとつの経験でまとめて示せます。
  • 面接で深掘りされても話が尽きない
    実体験には具体的な場面がたくさんあるため、掘り下げられても矛盾なく、リアルに答えられます。

特に大きいのが「他者のために動いた」という事実です。教育・福祉・国際協力・看護・心理など、「人と関わる分野」を志望するなら、この事実そのものが強力な志望動機の裏づけになります。


【差がつく】志望理由書での書き方の型

同じ海外ボランティア経験でも、伝え方しだいで印象は大きく変わります。「行きました・楽しかったです」で終わらせないための、書き方の型を整理しました。

要素書くことポイント
動機なぜ海外ボランティアを選んだか自分の言葉で正直に
課題現地で直面した壁・葛藤失敗や不安も隠さず書く
行動その壁にどう向き合ったか具体的な行動で示す
学び何を得て、どう変わったか志望動機・将来につなげる

この「動機→課題→行動→学び」の型で書くと、海外ボランティア体験が一本のストーリーになり、ぐっと伝わりやすくなります。特に最後の「学び」を志望動機や大学で学びたいことにつなげると、経験と進路に一貫性が生まれ、説得力が格段に高まります。

たとえば「孤児院で言葉が通じず戸惑ったが、絵や身振りで少しずつ距離を縮めた経験から、教育における非言語コミュニケーションの重要性を学び、教育学部で幼児教育を深く学びたいと考えるようになった」というように、体験と志望理由を橋渡しするのがコツです。

字数別|4つの要素の配分の目安

志望理由書の字数は、400字程度から2,000字程度まで大学によってさまざまです。どの字数でも、経験の説明(動機・課題・行動)より「学び→大学で学びたいこと」に多くの字数を使うのが基本です。海外ボランティアは現地の様子を書き込みたくなりますが、面接官が知りたいのは現地の説明ではなく、あなたの考えです。

要素400字の場合800字の場合1,200字以上の場合
動機(なぜ行ったか)1文(約50字)約100字約150字。参加前に持っていた問いも書く
課題(現地で直面した壁)約80字約150字約200字。場面を1つに絞って具体的に
行動(自分がしたこと)約80字約200字約300字。工夫と、うまくいかなかったことも
学び → 大学で学びたいこと約190字約350字残りすべて。学修計画・将来像まで

※配分は目安です。大学が「本学で学びたいこと」「将来の目標」などの設問を指定している場合は、その設問に答えることを優先してください。

この「動機→課題→行動→学び」の型は、高校生向けの海外ボランティアの選び方の記事で紹介している「STAR(状況→課題→行動→結果)」とほぼ同じ流れです。STARで整理したメモがあれば、そのまま志望理由書の下書きに使えます。


【例文】志望分野別|海外ボランティアを書いた志望理由書

ここでは、上の型に沿って書いた例文を志望分野別に3つ紹介します。いずれも約400字で、1〜2週間の短期の海外ボランティアを想定しています。活動の大きさではなく、現地で生まれた「問い」から大学での学びにつなげている点に注目してください。

※例文は構成を示すための見本で、実在の人物・受講生の話ではありません。実際の書類は、自分が本当に経験したことを自分の言葉で書いてください。

例文1|教育学部(初等教育・多言語の学習支援)

私は高校2年の夏、フィリピンで2週間、地域の子どもの学習支援に参加しました。英語で算数を教える補助をしましたが、説明が通じず、手が止まる子が多くいました。現地の先生から、家庭で話す言葉と授業の言葉が違う子もいると聞き、私は「わからない」の原因を子どもの力だと思い込んでいたことに気づきました。そこで翌日から、数字カードや図を使い、言葉に頼らない説明を先生と相談しながら試しました。すべての子に伝わったわけではありませんが、図を指さして答える子が増えたことが印象に残っています。帰国後は、日本語を母語としない子どもの学習支援について調べ、地域の日本語教室の見学にも参加しました。貴学では、多様な言語背景をもつ子どもの学びを支える教育方法を学び、どの子も授業に参加できる教室づくりを研究したいと考えています。

例文2|看護学部(地域看護・健康教育)

私は高校1年の春休み、フィリピンで1週間、地域の健康啓発イベントの補助に参加しました。子ども向けの手洗い指導で、私たちは英語のポスターを使って説明しましたが、子どもたちはあまり興味を示しませんでした。ところが現地のスタッフが地域の言葉で歌を交えて呼びかけると、子どもたちは列をつくって手を洗い始めました。正しい情報でも、相手に届く形でなければ行動は変わらないと、この場面で痛感しました。私は翌日、スタッフに頼んで簡単な現地語の言い回しを教わり、実演中心の説明に切り替えました。帰国後は、日本の保健指導でどのような工夫がされているかを調べ、学校の保健委員会で手洗いの呼びかけ方を見直す提案をしました。貴学では地域看護学を学び、年齢や言葉、生活習慣の違う人に健康の情報を届ける方法を身につけ、地域の人の暮らしに寄り添う看護師を目指したいと考えています。

例文3|国際・環境系学部(廃棄物・資源循環)

私は高校2年の夏、フィリピンで2週間、語学学習と並行して海岸清掃に参加しました。拾ったごみを分けてみると、多くは食品や洗剤の小分けの袋でした。清掃の後、現地の方から、少量ずつ買える商品は日々の暮らしに欠かせないものだと聞き、私は「ごみを捨てる人の意識の問題だ」と考えていた自分の見方が一面的だったと気づきました。そこで活動の最終日には、回収したごみの種類と量を記録し、受け入れ先の担当者と共有しました。2週間で海岸がきれいになったわけではなく、清掃だけでは解決しない課題があることを知ったのが一番の学びです。帰国後は、日本とフィリピンのプラスチック包装の回収の仕組みを比べるレポートを探究学習でまとめました。貴学では環境政策を学び、生活の必要と環境保全を両立させる資源循環の仕組みを研究したいと考えています。

3つの例文に共通する「伝わる」ポイント

ポイント例文の中のどこか自分の文章で確かめること
場面を1つに絞っている「説明が通じない」「ポスターに興味を示さない」「ごみの多くが小分けの袋」活動の全体説明ではなく、心が動いた1場面から書いているか
自分の見方の変化を書いている「思い込んでいた」「一面的だった」「視野が広がった」ではなく、何をどう考え直したかがあるか
できなかったことも書いている「すべての子に伝わったわけではない」「海岸がきれいになったわけではない」成果を大きく見せていないか
帰国後の行動がある日本語教室の見学、保健委員会での提案、探究学習のレポート経験が「行って終わり」になっていないか
大学での学びが具体的多言語の学習支援、地域看護学、環境政策志望校の授業・研究分野の名前で書けているか

とくに差がつくのは帰国後の行動です。1〜2週間の活動は、それだけでは「受験のために行ったのでは」と見られることもあります。帰国後に国内で続けた調べ学習や活動があれば、経験が本物の関心から来ていることを示せます。具体的な続け方は事前準備・現地での記録・帰国後の継続活動で紹介しています。


やりがちなNG例と改善のコツ

せっかくの海外ボランティア経験も、伝え方を誤ると評価につながりません。よくある失敗と改善のコツをまとめました。

NG例なぜ弱いか改善のコツ
「助けてあげた」目線で書く上から目線に映り印象が悪い「共に学ばせてもらった」と書く
渡航先や期間を自慢する経験の中身が伝わらない現地での具体的な出来事を書く
「視野が広がった」で締める抽象的で誰にでも書ける何がどう変わったか具体化する
志望動機とつながらない一貫性がなく説得力不足学びを進路や目標に結ぶ

特に注意したいのが、「途上国の子どもたちを助けてあげた」という書き方です。悪気はなくても上から目線に映り、大学の面接官には敬遠されます。海外ボランティアで得られる本当の学びは、むしろ「自分が助けられ、教えられた」という気づきのほうです。「共に過ごし、学ばせてもらった」という謙虚な視点で語ると、あなたの人柄と成熟度が伝わります。

「助けてあげた」視点のビフォーアフター|3つの添削

上の表のNG例のうち、とくに気づきにくいのが「助けてあげた」視点です。書いた本人に悪気はなくても、言葉の選び方ひとつで上から目線に読めてしまいます。よくある3つの書き方を、どう直せばよいかを見てみましょう。

NG貧しい子どもたちのために何かしてあげたいと思い、海外ボランティアに参加しました。

改善学校に通えない子どもがいると授業で知り、実際に子どもたちがどう学んでいるのかを自分の目で確かめたいと思い、参加しました。

変えたところ:「貧しい」「してあげたい」という相手を低く見る言葉をやめ、自分の問い(知りたいこと)を動機にした。

NG子どもたちは私たちが来ると大喜びで、少しでも役に立てたと思います。

改善子どもたちは明るく迎えてくれましたが、私たちが帰ったあとも日々の活動を続けるのは現地のスタッフだと気づき、短期で関わる自分に何ができるかを考えるようになりました。

変えたところ:自分の貢献を大きく見せるのをやめ、短期の関わりの限界に気づいたことを書いた。

NG日本がどれだけ恵まれているかを実感し、感謝の気持ちを持つようになりました。

改善道具や設備が限られていても、先生が子どもの反応を見て授業の進め方を変えている姿に、教える側の工夫の大切さを学びました。

変えたところ:日本との比較で「かわいそう」とまとめず、現地の人から学んだことを具体的に書いた。

3つに共通する直し方は、「相手を主語にして評価する」のをやめ、「自分が見たこと・考えたこと」を主語にすることです。面接官は、あなたが現地の人と対等に向き合える人かどうかを、言葉の選び方から読み取ります。

写真・SNS発信で気をつけること

志望理由書や面接の準備で、現地の写真を見返したり、活動の様子をSNSで発信したりすることもあるでしょう。ただし、子どもや地域の人の写真の扱いには注意が必要です。とくに孤児院など子どもの施設では、短期の訪問者が次々に入れ替わることが子どもの負担になりうるという指摘もあり、写真の扱いを含めて慎重な関わり方が求められています。

  • 撮影は受け入れ先の許可の範囲で
    撮ってよい場面・場所は、団体や施設のスタッフに事前に確認します。
  • 子どもの顔・名前・施設の場所がわかる投稿はしない
    本人や家族の同意がないまま、個人が特定できる形で発信することは避けましょう。
  • 「かわいそう」を強調する写真や説明文を使わない
    活動報告やプレゼン資料でも、相手の尊厳を傷つける見せ方は評価を下げます。
  • 面接で使うなら、写真より自分のメモ
    評価されるのは写真の印象ではなく、そのとき何を考えたかです。

子どもと関わる活動を考えている人は、高校生の孤児院ボランティア完全ガイド|参加条件・安全面・大学受験での活かし方で、倫理の論点と保護者と確認したい点をまとめています。


面接で問われる「なぜ海外ボランティアだったのか」

志望理由書に海外ボランティアを書くと、面接ではほぼ必ず「なぜ国内のボランティアではなく海外だったのか」と問われます。ここで詰まると経験の説得力が一気に下がるため、事前に自分なりの答えを用意しておきましょう。

  • 「海外でなければ得られなかったもの」を言語化する
    言葉の壁、文化や価値観の違い、生活水準のギャップなど、国内では経験しにくかった点を具体的に挙げます。
  • 「なぜその国・その活動か」まで踏み込む
    数ある選択肢のなかでそこを選んだ理由を語れると、主体的に考えて行動したことが伝わります。
  • 志望学部での学びに結びつける
    「その経験が、大学で〇〇を学びたい気持ちにつながった」と結べば、動機に一貫性が生まれます。

逆に言えば、この問いにしっかり答えられれば、海外ボランティアは一気に強い武器になります。準備のコツは、渡航前・渡航中・帰国後の3つの時点で自分の考えがどう変化したかをメモしておくこと。「行く前はこう思っていたが、現地でこう気づき、帰国後にこう決意した」という時間の流れで語れると、面接官はあなたの成長の物語をありありと思い描けます。

面接で聞かれやすい深掘り質問10と答え方

志望理由書に海外ボランティアを書くと、面接では「なぜ海外か」のほかにも、さまざまな角度から質問されます。書類の内容を本当に自分で考えたのか、経験が今につながっているのかを確かめるためです。答えを丸暗記するのではなく、質問ごとに「話す材料」をメモしておくのがおすすめです。

質問面接官が確かめたいこと答えるときの材料
① 参加しようと思ったきっかけは?主体的に選んだか参加前に持っていた問い・関心。誘われた場合も「自分で決めた理由」を
② なぜその国・その活動を選んだの?比べて考えたかほかの候補と比べた点(活動内容・期間・安全面・費用)
③ 現地でいちばん困ったことは?課題に向き合う姿勢具体的な1場面と、そのときの自分の判断
④ そのとき、あなたは具体的に何をした?行動の主語が自分か「みんなで」ではなく「自分は」で語れる行動
⑤ うまくいかなかったことは?失敗から学べるかできなかったことと、次にどうするか
⑥ 現地の人から学んだことは?対等な視点を持っているか現地の人の工夫・考え方で印象に残ったこと
⑦ 帰国後、何か続けていることは?一過性の経験でないか調べ学習・国内の活動・校内での発表など
⑧ その経験は、なぜ本学の学びにつながるの?志望理由の一貫性学びたい授業・研究分野・教員の研究テーマ
⑨ 大学に入ったら、その経験をどう活かす?入学後の見通し学修計画書に書いた内容と同じ軸で
⑩ もう一度行くなら、何を変える?振り返りの深さ事前に準備しておけばよかったこと、現地で試したいこと

面接では、1つの答えに対して「それはなぜ?」「具体的には?」と続けて聞かれることがよくあります。1つの質問につき「結論→具体的な場面→そこから考えたこと」の3つを話せるように準備しておくと、深掘りされても慌てずに答えられます。

答えにくい質問への向き合い方

海外ボランティアならではの、答えにくい質問もあります。ごまかさずに、正直に答えられるよう準備しておきましょう。

  • 「受験のために行ったのでは?」
    受験を意識していたなら、それを否定する必要はありません。「きっかけの一つではあったが、現地で◯◯に気づき、帰国後も△△を続けている」と、今の関心と行動で答えるほうが誠実に伝わります。
  • 「1〜2週間で、本当に現地の役に立てたと思う?」
    「大きな貢献はできなかった」と認めたうえで、短期で関わる自分に何ができて何ができなかったか、その気づきが進路にどうつながったかを話しましょう。
  • 「費用がかかる活動だけど、誰でも行けるわけではないよね?」
    費用の出し方を細かく説明する必要はありません。行けた機会に感謝しつつ、経験を独り占めせず、帰国後に校内の報告会や発信で周りに還元したことを伝えられると前向きです。
  • 「英語はどのくらい話せたの?」
    話せなかったなら、そのまま伝えて構いません。言葉が通じない中でどう工夫したか、帰国後に英語の学習をどう続けているかを話せば十分な材料になります。

いつ行く?高1・高2の長期休暇から出願までの逆算スケジュール

文部科学省の「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(2027年4月入学者向け)では、総合型選抜の出願受付は9月1日以降、合否の発表は11月1日以降とされています。実際の出願期間は大学ごとに決まりますが、多くの受験生は高3の夏休みに志望理由書を仕上げます。そこから逆算すると、海外ボランティアに参加する時期は高1・高2の長期休暇が中心になります。

参加する時期よいところ気をつけること
高1の夏休み帰国後に継続活動や2回目の参加をする時間がたっぷりある志望分野が決まっていないことが多い。「問い」を持って行けるよう、参加前に興味のある分野を調べておく
高1の春休み高2の1年間を、経験を深める期間に使える春休みは期間が短め。1〜2週間で行ける日程か確認
高2の夏休み志望分野がある程度見えてきた時期で、経験と進路を結びつけやすい。本命の時期部活動の大会や夏期講習と重なりやすい。早めに日程を調整
高2の春休み出願直前の経験として、面接で鮮度の高い話ができる帰国後の継続活動の期間が短い。受験勉強との両立を計画しておく
高3の夏休み—志望理由書の作成・出願と重なり、経験を振り返る時間がほとんどない。すでに出願書類を準備している時期のため、おすすめしにくい

※夏休みは航空券が高くなりやすい時期です。費用の目安は保護者と確認したい費用・安全・手続きを参照してください。

高2の夏に参加する場合の逆算スケジュール

もっとも多い「高2の夏休みに参加して、高3の9月に出願する」場合の流れを、1年半の逆算表にしました。ほかの時期に参加する場合も、参加の3か月前から準備を始め、帰国後は出願まで継続活動を続けるという骨組みは同じです。

時期やること
高2の4月興味のある分野と志望学部の候補を3つほど書き出す。保護者と費用・期間を相談し、プログラムを比較し始める
高2の5月(出発の約3か月前)プログラムを決めて申し込む。パスポートの取得・残存期間の確認。参加前の「問い」を1つ決める
高2の6〜7月渡航先の社会・言語・活動分野について調べる。簡単な英語の自己紹介を練習。記録用のメモの形を決める
高2の7〜8月(現地)毎日の記録。受け入れ先に、参加証明書の発行や帰国後の連絡方法を確認
高2の9〜10月(帰国後1〜2か月)記録を「動機→課題→行動→学び」で整理。担任の先生に報告し、校内での発表の機会を相談
高2の11月〜高3の5月国内での継続活動(調べ学習・探究学習・関連する国内ボランティアなど)。志望校の募集要項・オープンキャンパスで学びたい内容を具体化
高3の6〜8月志望理由書・活動報告書の下書き→先生の添削。面接の想定質問への答えを準備
高3の9月〜出願。面接・プレゼンテーション

奨学金を使うなら、さらに早めに

国の留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN」の高校生等対象のコースには、ボランティアを含むテーマで14日以上の留学を支援する枠があります(2026年度の第11期の場合)。応募は原則として在籍校を通して行い、募集から留学開始までに期間があるため、使いたい場合は1年ほど前から学校の先生に相談しましょう。募集の条件・日程は期ごとに変わるため、必ず公式サイトで最新の募集要項を確認してください。

現地校からひとこと

参加する時期が見えてきたら、次は「どこで・どう参加するか」です。Acti-LABO(アクティラボ)はフィリピン・バコロドにあるフィリピン政府認定の語学学校で、これまで日本人留学生500名以上をサポートしてきました。英語の授業に加えて、街に出るフィールドワークやプレゼンテーションを取り入れています。高1・高2の長期休暇に合わせた日程や期間は、無料カウンセリングで保護者の方と一緒に相談できます。


これから海外ボランティアに挑戦する人へ

「まだ何もしていない…」という人も、焦る必要はありません。総合型選抜で評価されるのは期間の長さではなく中身なので、今からでも十分に間に合います。

  • 短期でも本気で取り組む
    1〜2週間でも、本気で関われば濃い原体験になります。「短いから浅い」ではありません。
  • 「なぜ行くのか」を出発前に決める
    目的を持って渡航すると、帰国後に語れる経験になります。目的意識そのものが主体性の証拠です。
  • 現地で感じたことを毎日記録する
    その場の感情や気づきをメモしておくと、志望理由書を書くときに必ず役立ちます。
  • 英語初心者でも参加できるプログラムを選ぶ
    「話せないから無理」と諦めず、日本人スタッフが常駐する学校を選べば大丈夫です。

特に、語学学校が運営するボランティアプログラムは宿泊・食事・安全管理が整っており、夏休みなどの短期間でも「自分だけの原体験」を得やすいのでおすすめです。英語を学びながら現地の子どもたちや地域と関われるため、語学力と主体性を同時に示せます。


総合型選抜で語れる海外ボランティアの種類

ひとくちに海外ボランティアといっても、活動内容はさまざま。それぞれ何をアピールしやすいのか、特徴を整理しました。自分の興味と重なるものを探してみてください。

種類主な活動内容アピールしやすい力
孤児院・教育支援子どもと遊ぶ・勉強を教える思いやり・忍耐力・教育観
地域・コミュニティ支援清掃・イベント運営・生活支援主体性・協調性・行動力
環境・自然保護植林・海岸清掃・動物保護問題意識・持続可能性への視点
医療・看護補助健康支援・啓発活動の補助共感力・使命感・専門志望
語学留学+ボランティア英語を学びながら現地活動語学力・実践力・両立力

どれが一番評価される、という順位はありません。大切なのは「その活動が、あなたの志望動機とどうつながるか」です。たとえば教育学部なら孤児院の教育支援、看護・医療系なら健康支援、国際関係なら地域コミュニティ支援というように、経験と進路が自然につながると説得力が一気に高まります。

また、語学留学とボランティアを組み合わせるプログラムは、ひとつの渡航で「英語学習」と「フィールドワーク」を同時に経験できるため、限られた期間で濃い原体験を得たい高校生に選ばれています。

受験に活かすなら確認したい、プログラム選びの5つの視点

活動の種類が決まったら、次は参加するプログラムを選びます。受験で語れる経験にするためには、活動内容だけでなく、次の5つの視点で比べてみてください。

視点確認すること受験に関係する理由
役割の中身見学中心か、自分で考えて動く場面があるか「自分は何をしたか」を語れるかが評価の分かれ目になる
現地の人との関わり方現地のスタッフ・住民と直接話す時間があるか現地の人から学んだことが、志望理由書の核になる
振り返りの機会活動後にスタッフと振り返る時間や、発表の場があるかその場で言葉にしておくと、帰国後の書類づくりが楽になる
参加証明書活動期間・内容を記した証明書を発行してもらえるか活動報告書に書く内容の裏づけになる(添付の要否は大学ごとに確認)
安全管理と子どもへの配慮緊急時の連絡体制、未成年の受け入れ実績、子どもと関わる活動のルール保護者の安心と、受け入れ先の倫理観の両方を確かめられる

とくに孤児院など子どもの施設での活動は、短期で入れ替わる訪問者との別れが子どもの負担になりうるという指摘があり、団体が施設と長く関わり続けているか、子どもを守るルールがあるかを確かめることが大切です。「子どもと関われるから」という理由だけで選ばず、どんな形で関わるのかを事前に確認しましょう。


事前準備・現地での記録・帰国後の継続活動|「語れる経験」にする3つの段階

海外ボランティアを総合型選抜で語れる経験にするかどうかは、現地での数日間より、その前後の過ごし方で決まります。高校生向けの海外ボランティアの選び方の記事では「出発前に問いを立てる→現地で毎日3行の記録→帰国後にSTARで言語化」の3ステップを紹介しました。ここでは、それを受験の書類と面接に使える形に具体化します。

出発前|準備しておきたい5つのこと

  • 参加前の「問い」を1つ決めて、ノートの1ページ目に書いておく(例:言葉が通じない相手に、どうすれば伝わるのか)
  • 渡航先の社会・言語・活動分野について、本や公的機関のサイトで基本を調べる
  • 志望学部の候補と、その学部で学べることを大まかに調べておく
  • 英語の自己紹介と、活動で使いそうな簡単な表現を練習する
  • 記録の形(スマホのメモ・ノート)と、書く時間(寝る前5分など)を決める

現地|受験の書類に使える「記録シート」

毎日の記録は長く書く必要はありません。1本目で紹介した「①驚いたこと ②自分がしたこと ③明日変えたいこと」の3行に、受験の書類で役立つ2つの項目を足しておくと、帰国後に書類を書くときの材料がそろいます。

項目書くこと書類・面接での使いどころ
① 今日いちばん驚いたこと予想と違った場面を1つ志望理由書の「課題」
② 自分がしたこと「自分は」を主語に、具体的な行動志望理由書の「行動」、面接の深掘り
③ 明日変えたいこと次に試したい工夫面接の「うまくいかなかったことは?」
④ 現地の人の言葉印象に残ったひと言を、聞いたまま書く「現地の人から学んだこと」を具体的に語れる
⑤ 数字人数・時間・回数・量など活動報告書の内容を具体的にする

最終日には、受け入れ先に参加証明書の発行を依頼し、帰国後の連絡方法(団体の窓口)を確認しておきましょう。子どもや地域の人と個人的に連絡先を交換するのではなく、団体を通して連絡するのが基本です。

帰国後|出願まで続けたい継続活動の例

帰国後の継続活動は、1〜2週間の経験を「本物の関心」に変える一番の方法です。大きなことをする必要はありません。月1回でも、出願まで続けていることのほうが伝わります。

志望分野国内で続けられる活動の例
教育・保育地域の学習支援、外国にルーツをもつ子どもの日本語教室の見学・補助
看護・医療・福祉地域の福祉施設のボランティア、校内の保健委員会での啓発活動
国際・観光・地域国際交流協会のイベントの手伝い、外国人住民向けの情報の調べ学習
環境・開発地域の清掃活動や環境NPOの活動への参加、現地と日本の仕組みを比べるレポート
どの分野でも校内での報告会・発表、探究学習のテーマにする、英語学習の継続

※国内のボランティアの探し方は、お住まいの地域の社会福祉協議会(ボランティアセンター)や学校の先生に相談するのが確実です。

海外での経験と国内の活動が同じ「問い」でつながっていると、志望理由書に一貫性が生まれます。例文の最後に「帰国後に続けたこと」を入れているのはこのためです。


海外ボランティアを選ぶ前のチェックリスト

後悔しない選択のため、渡航前に確認したいポイントをまとめました。

  • 自分の興味・関心と重なる活動を選んだ
  • 志望学部・将来の目標との関連を意識した
  • 「なぜ海外なのか」という動機を言葉にできる
  • 短期でも本気で取り組める内容か確認した
  • 現地で感じたことを記録する準備をした
  • 「動機→課題→行動→学び」で語れるか意識した
  • 英語初心者でも安心なサポート体制を確認した
  • 語学学習と両立できるプログラムか確認した

保護者と確認したい費用・安全・手続き

高校生の海外ボランティアは、本人の意欲だけでは決められません。費用・安全・手続きについて、申し込む前に親子で同じ情報を見ながら話し合っておくことが大切です。ここでは、フィリピンで語学学習とボランティアを組み合わせる場合を例に、確認したいポイントをまとめました。

費用は「総額」で見る

プログラムの案内に書かれている金額は、授業料や滞在費だけのことが多く、航空券・保険・現地で払う費用は別になっているのが一般的です。比べるときは、次のように総額で考えましょう。

項目1週間2週間
授業料・滞在費・食費6万〜10万円10万〜18万円
往復航空券5万〜10万円5万〜10万円
海外旅行保険4,000〜8,000円6,000〜1.2万円
SSP(特別就学許可証)など現地で払う必須費用2万〜3万円2万〜3万円
現地での生活費1万〜2万円1.5万〜3万円
総額の目安15万〜25万円18万〜30万円

※フィリピンの語学学校でボランティアを組み合わせる場合の目安です。時期(夏休みは航空券が高くなりやすい)・為替・学校や団体によって変動するため、必ず最新の見積もりで確認してください。

未成年の渡航で確認したい手続きと安全

  • パスポートの残存期間
    フィリピンの場合、滞在日数に加えて6か月以上の残存期間が必要とされています。新しく取得する場合は、発行までの日数も見込んでおきましょう。
  • 保護者の同意書
    18歳未満の参加者には、団体や旅行会社が保護者の同意書を求めることが一般的です。
  • 15歳未満の入国に関する書類(WEG)
    フィリピンでは、15歳未満が親の同伴なしで入国する場合に特別な書類が必要です。高校生は通常15歳以上のため対象外ですが、年齢は念のため確認してください。
  • eTravelの登録
    フィリピン入国の際は、事前にオンラインでeTravelの登録が必要です(無料、出発72時間前から登録可能)。
  • 海外旅行保険とたびレジ
    海外旅行保険に加入し、外務省の海外旅行登録「たびレジ」にも登録しておきましょう。たびレジは家族のメールアドレスも登録でき、現地の安全情報を保護者も受け取れます。
  • 渡航先の安全情報
    外務省の海外安全ホームページでは、危険情報が国全体ではなく地域ごとに出されています。活動する地域の情報を必ず確認してください。

※入国の条件・手数料は変わることがあります。出発前に大使館・航空会社・参加する団体の最新の案内を確認してください。

申し込む前に親子で決めておきたい3つのこと

① 費用をどう出すか(奨学金を使うか、本人がどこまで負担するか)。② 現地にいる間の連絡の頻度と方法。③ 体調を崩したときやトラブルのときに、誰に・どう連絡するか(団体の緊急連絡先を家族全員で共有)。この3つを決めておくと、本人も保護者も安心して送り出し、送り出されることができます。


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よくある質問(FAQ)

海外ボランティアは総合型選抜で本当に有利になりますか?
「なぜ行き、何を感じ、どう変わったか」を語れれば強い武器になります。主体性・思いやり・挑戦心を一度に示せるためです。ただし、行っただけでは評価されません。学びを語れることが前提です。
1〜2週間の短期でも評価されますか?
されます。評価されるのは期間の長さではなく、その間にどれだけ本気で関わり、何を得たかです。短期でも自分の言葉で学びを語れれば十分に武器になります。
英語が話せなくても海外ボランティアはできますか?
できます。むしろ「言葉が通じない中でどう工夫したか」は良いエピソードになります。日本人スタッフが常駐する語学学校併設型を選べば、初めての海外でも安心です。
「途上国を助けた」と書くのはいいですか?
避けたほうが無難です。上から目線に映る恐れがあります。「共に過ごし、学ばせてもらった」という謙虚な視点で書くほうが、人柄が伝わり好印象です。
海外ボランティアに行っていないと、総合型選抜で不利になりますか?
不利にはなりません。総合型選抜で見られるのは、活動の場所よりも「その経験から何を考え、大学で何を学びたいか」です。国内のボランティアや探究学習、部活動でも、同じ型で十分に語れます。海外ボランティアは、その選択肢の一つと考えてください。
高3の夏休みに参加しても間に合いますか?
出願が9月以降の大学なら書類に書くこと自体は可能ですが、振り返りや継続活動の時間がほとんど取れず、志望理由書の作成とも重なります。できれば高1・高2の長期休暇に参加し、帰国後に続けた活動まで語れる形にするのがおすすめです。
参加証明書は必要ですか?
提出を求めるかどうかは大学によって異なります。活動報告書の内容の裏づけになるため、参加前に団体へ発行の可否と記載内容(期間・活動内容など)を確認し、最終日に受け取っておくと安心です。英文の証明書の場合、和訳の添付が必要かも募集要項で確認しましょう。
活動報告書には、海外ボランティアをどう書けばいいですか?
期間・場所・主催団体・自分の役割・活動内容を、事実として簡潔に書くのが基本です。「◯年◯月、フィリピン◯◯市で2週間、地域の子どもの学習支援に参加。算数の授業補助を担当」のように、数字と役割を入れると具体的になります。気づきや学びは、志望理由書や面接で詳しく語りましょう。
志望学部と直接関係のない活動だった場合は、書かないほうがいいですか?
書いて構いません。活動の分野が違っても、そこで生まれた問いや身についた力が志望学部の学びにつながっていれば、一貫性は示せます。たとえば環境保全の活動から「地域の人と合意をつくる難しさ」を学び、法学部や政策系の学部につなげる、といった書き方もできます。
1回だけの参加でも、継続性は伝わりますか?
海外での活動が1回でも、帰国後に国内で関連する活動や調べ学習を続けていれば、関心が続いていることを示せます。大きな活動である必要はなく、月1回の活動や校内での発表でも、出願まで続けていることが大切です。
学校の海外研修やツアーの中でのボランティアでも書けますか?
書けます。ただし多くの生徒が同じプログラムに参加している場合は、ほかの参加者と同じ内容になりやすいため、「自分がその場で何を考え、どう動いたか」を中心に書くことが大切です。団体研修の書き方は、兄弟記事の総合型選抜で海外研修を活かす書き方も参考にしてください。
オンラインの国際ボランティアでも、海外ボランティアとして書けますか?
「海外ボランティア」と書くのではなく、「オンラインでの国際ボランティア」と実際の形のまま書きましょう。現地に行っていないことはマイナスではありませんが、書類と面接で内容が食い違うと信頼を損ねます。オンラインならではの工夫(時差・通信環境・言葉の壁への対応など)を具体的に語れば、十分な材料になります。
費用が心配です。負担を抑える方法はありますか?
国の「トビタテ!留学JAPAN」の高校生等対象のコースや、自治体・民間の奨学金・助成金を使える場合があります。応募は学校を通すものや締切が早いものが多いため、1年ほど前から先生に相談しましょう。期間を1週間程度にする、航空券が高くなりやすい時期を避けるといった方法でも総額は変わります。

参考にした公的情報・出典

この記事の制度・手続きに関する記述は、以下の公的機関の公開情報をもとに確認しています(確認日:2026年9月)。入試の制度や渡航の手続きは変わることがあるため、出願や申し込みの前に必ず最新の情報を確認してください。


まとめ|海外ボランティアは「学び」を語れてこそ武器になる

総合型選抜における海外ボランティアは、渡航先の華やかさや期間の長さより「なぜ行き、何を感じ、どう成長したか」を語れることが何より重要です。孤児院・教育支援・地域支援・環境活動など、自分が主体的に取り組み、志望動機とつなげて語れる活動を選びましょう。

大切なのは、「動機→課題→行動→学び」の型で、等身大の自分を正直に伝えること。「助けてあげた」ではなく「共に学ばせてもらった」という謙虚な視点で書くこと。そして「なぜ海外だったのか」に自分の言葉で答えられること。まだ経験がない人も、今からで十分間に合います。心が動くところから、まず一歩を踏み出してみましょう。

迷っているなら、まずは無料相談から。

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