孤児院ボランティアは高校生も参加できる?条件・親子で確認する安全と倫理

孤児院ボランティア 高校生
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Acti-LABO編集部

Acti-LABO(アクティラボ)は、2017年開校・フィリピン政府認定の語学学校です。「実践型・机に座らない英語留学」をコンセプトに、マンツーマンレッスン×フィールドワーク×プレゼンテーションを組み合わせた独自カリキュラムを提供。代表のYUKIは10年以上のフィリピン留学業界経験を持ち、累計500名以上の日本人留学生をサポートしてきました。「微笑みの街」バコロドで、治安・費用・学習環境のバランスが取れた留学を実現します。留学相談・お見積もりは無料。LINEでお気軽にご連絡ください。

最終更新日 2026年09月16日

「高校生のうちに孤児院でボランティアを経験してみたい。でも、高校生でも参加できるの?安全面は?大学受験に活かせる?」——挑戦したい気持ちはあっても、分からないことが多くて踏み出せない高校生・保護者の方は多いはずです。この記事では、高校生の孤児院ボランティアの参加条件・費用・安全面・受験での活かし方まで、留学支援の現地校目線で整理しました。

結論/この記事の要点

  • 高校生でも、保護者同意やサポート付きのプログラムなら参加できる
  • 安全面は「治安の良い地域」「日本人スタッフ常駐」で選ぶと安心
  • 総合型選抜など大学受験で語れる、貴重な原体験になる
  • 大切なのは実績より「なぜ参加し、何を学んだか」を語れること

この記事について

この記事は、フィリピン・バコロドでフィリピン政府認定の語学学校を運営するActi-LABO編集部が、これまで500名以上の日本人留学生をサポートしてきた経験と、外務省・こども家庭庁・オーストラリア政府などの公開情報をもとに作成しています。子どもと関わる活動なので、参加の条件や安全面だけでなく「子どもにとってどうか」という視点も含めて整理しました。高校生本人と保護者の方が一緒に読むことを想定しています。参考にした情報源は記事末尾にまとめています。

目次
  1. 高校生でも孤児院ボランティアに参加できる?
  2. 国内と海外、高校生が参加できる形と条件の比較
  3. 保護者が気になる安全面と渡航の手続き
  4. 知っておきたい倫理と子どもを守るルール
  5. 子どもたちと関わるときの心構え
  6. 高校生が参加するメリット
  7. 費用と期間の目安
  8. 保護者と学校に相談するときの進め方
  9. 参加までのステップ
  10. 参加前の準備チェックリスト
  11. 大学受験(総合型選抜)で活かすには
  12. 高校生の海外挑戦なら Acti-LABO
  13. よくある質問
  14. 参考にした公的情報・出典
  15. まとめ

高校生でも孤児院ボランティアに参加できる?

高校生が孤児院でボランティアする様子

結論から言うと、高校生でも孤児院ボランティアに参加することは可能です。ただし、未成年である以上、大学生や社会人とは異なる条件がつきます。多くのプログラムでは保護者の同意が必須で、引率やサポートが手厚い「高校生向け」「初心者向け」の形が中心になります。

「高校生に何ができるの?」と不安に思うかもしれませんが、子どもたちにとっては、年齢の近いお兄さん・お姉さんの存在はむしろ親しみやすいもの。一緒に遊んだり勉強を見たりするだけでも、子どもたちにとっては大きな励みになります。専門スキルよりも、誠実に関わろうとする気持ちが何より大切です。まずは、高校生が参加できるプログラムの形を見てみましょう。

高校生が参加しやすいプログラムの形

形態特徴安心ポイント
語学学校併設型英語を学びながら交流活動に参加日本人スタッフのサポートあり
短期スタディツアー1〜2週間で複数人と一緒に参加引率者がつき初めてでも安心
学校・団体の企画高校や団体が主催する研修プログラム事前研修や保護者説明がある

どの形でも共通するのは、「一人で丸投げにされない」体制があるかという点です。高校生の場合は特に、現地でのサポートや緊急時の連絡体制が整っているかを、保護者と一緒に確認しておくことが大切です。


国内の児童養護施設と海外の孤児院|高校生が参加できる形と条件の比較

「孤児院ボランティア」と一口に言っても、高校生が参加できる形はいくつかあります。日本では、さまざまな事情で親と暮らせない子どもが生活する施設は「児童養護施設」と呼ばれ、海外の「孤児院(orphanage/children’s home)」とは制度も参加のしかたも違います。まずは全体像を比べてから、自分に合う形を選びましょう。

高校生が参加できる5つの形

形期間の目安高校生の参加向いている人
国内の児童養護施設(学習支援・日常の手伝い)月に数回を1年以上など、継続が前提のことが多い施設・団体の判断による。18歳以上に限るところもある自宅から通い、同じ子どもと長く関わりたい人
国内のイベント型(施設の夏祭り・クリスマス会など)1日〜高校生が参加できる募集もあるまず雰囲気を知りたい人
海外のスタディツアー(団体の引率つき)1〜2週間高校生向けの募集がある。保護者の同意が必須初めての海外で、仲間と一緒に参加したい人
語学学校併設型(英語の授業+交流活動)1〜4週間高校生を受け入れる学校もある英語力も一緒に伸ばしたい人
学校・自治体の研修プログラム数日〜2週間在籍校・地域の生徒が対象学校の枠組みで安心して行きたい人

※参加条件は団体・施設ごとに違います。必ず最新の募集要項で確認してください。

団体が高校生に求めることが多い条件

  • 保護者の同意書(団体所定の書式が多い)
  • 年齢の条件(「高校1年生以上」「15歳以上」など。中学卒業直後の春休みは対象外のこともある)
  • 事前研修・オリエンテーションへの参加(子どもを守るルールを学ぶ)
  • 施設のルールへの誓約(写真・SNS・連絡先の交換など)
  • 海外旅行保険への加入(団体が指定する保険のこともある)
  • 健康状態の申告(持病・アレルギー・服薬)

国内の施設では、子どもとの信頼関係を大切にするため、「月に数回・1年以上」のように継続を条件にしている団体もあります。高校生は部活や受験で時間が取れなくなる時期があるので、続けられる期間を先に考えておくことが大切です。

国内の児童養護施設で始めるには

こども家庭庁の調査(2023年2月時点)では、児童養護施設で暮らす子どもの約7割に虐待を受けた経験があるとされています。施設での活動は、子どもの心の傷や人との距離の取り方に配慮しながら行うもので、施設がボランティアを慎重に受け入れているのはそのためです。インターネットに出ていない募集も多いため、次の順に探すのが現実的です。

  • 地域の窓口に相談する
    住んでいる市区町村の社会福祉協議会・ボランティアセンターに「高校生が参加できる、子どもに関わる活動」を聞いてみる
  • 学校のつながりを使う
    ボランティア部・生徒会・先生を通じて、学校と関係のある施設の行事ボランティアに加わる
  • 学習支援のNPOに問い合わせる
    子どもの学習支援や居場所づくりをしているNPOに、高校生の受け入れがあるか聞く

国内で子どもと関わる経験を積んでから海外に行くと、現地での関わり方にも余裕が生まれます。「まず国内、次に海外」という順番も、一つの選び方です。

「孤児院」以外で子どもと関わる選択肢も

海外の募集団体の中には、子どもの長期的な育ちを優先して孤児院での活動をやめ、地域の保育園・幼稚園や学校、放課後の学習支援に切り替えた団体もあります。子どもが家族と暮らしながら通う場所での活動は、倫理と子どもを守るルールで触れる「別れの負担」が起こりにくいのが特徴です。「子どもと関わりたい」という目的なら、孤児院に限らず、こうした活動も候補に入れて比べてみてください。

フィリピンの孤児院で実際にどんな活動を任されるのか、施設や団体をどう見極めるのかは、【現地校が解説】フィリピンの孤児院ボランティア完全ガイド|活動内容・費用・心構えで詳しく扱っています。


保護者が気になる安全面

お子さんを送り出す保護者にとって、最大の関心はやはり安全面でしょう。確認したいポイントを整理しました。

項目確認すること安心の目安
治安渡航先・地域の治安状況治安の良い地域・都市を選ぶ
サポート体制現地の引率・連絡体制日本人スタッフが常駐している
宿泊・生活環境滞在先の安全性と衛生管理された寮・食事付きが安心
緊急時対応体調不良やトラブル時の対応保険加入と連絡窓口が明確

特に高校生の場合は、「日本語で相談できる窓口があるか」が安心の大きな決め手になります。現地に日本人スタッフが常駐し、保護者への連絡体制が整っているプログラムなら、送り出す側も安心です。申し込み前に、これらの体制を具体的に確認しておきましょう。

あわせて、お子さん本人にも基本的な安全ルールを共有しておくと安心です。単独での夜間外出は避ける、貴重品の管理を徹底する、体調が悪いときは我慢せずすぐスタッフに伝える——こうした基本を出発前に親子で確認しておくだけで、多くのトラブルは防げます。海外だからと過度に怖がる必要はありませんが、「知っていれば避けられるリスク」を事前に共有しておくことが、充実した活動につながります。

未成年の渡航で必要な手続き(要点)

高校生が海外の孤児院ボランティアに参加する場合、大人の参加者にはない手続きがいくつかあります。フィリピンに行く場合の主なものを、要点だけまとめました。

手続き高校生で気をつけることいつまでに
パスポート18歳未満は5年用のみ申請できる。申請書には法定代理人(保護者)の署名が必要。残存期間は「滞在日数+6か月以上」を確認申し込み前(受け取りまで1〜2週間程度)
親権者同意書団体・学校・旅行会社の所定の書式が多い。航空券の予約でも求められることがある申し込み時
WEG(フィリピン)15歳未満が親権者の同伴なしで入国する場合に必要。高校生は通常対象外だが、中学卒業直後の春休みに参加し、まだ15歳になっていない場合は要確認早めに団体へ確認
UM(お子様一人旅)サービス一人で飛行機に乗る場合の付き添いサービス。対象年齢・料金は航空会社ごとに違う航空券の手配と同時に
eTravel(フィリピン)入国前のオンライン登録(無料)。出発72時間前から登録できる出発直前
SSP(フィリピン)語学学校で授業を受ける場合に必要な就学許可証。学校が代行することが多い現地で

※入国条件や必要書類は変わることがあります。渡航前に在日フィリピン大使館・参加する団体で最新情報を確認してください。

それぞれの書類の詳しい準備のしかたや、UMサービスの確認ポイントは、【高校生向け】海外ボランティアの選び方!英語も学べるフィリピン留学が人気の理由の「保護者と一緒に確認したい安全対策と渡航手続き」で解説しています。

保護者が団体に聞いておきたい12の質問(コピペ可)

説明会や問い合わせのときに、次の質問をそのまま使ってください。高校生本人の安全と、訪問先の子どもの安全の両方を確かめる内容です。答えが具体的に返ってくるかどうかが、そのまま団体の信頼性の目安になります。

  • 高校生(未成年)の受け入れ実績はありますか?毎年どのくらいの人数が参加していますか?
  • 現地では、誰が引率・同行しますか?日本語で相談できるスタッフは常にいますか?
  • 宿泊先はどこで、夜間の見守りや外出のルールはどうなっていますか?
  • 緊急時(けが・病気・災害)の連絡の流れと、保護者への連絡のタイミングを教えてください。
  • 海外旅行保険は団体が指定しますか?補償の範囲を教えてください。
  • 訪問する施設は、現地の公的機関(フィリピンなら社会福祉開発省〈DSWD〉)の認可を受けていますか?
  • 団体とその施設は、何年くらい関係を続けていますか?
  • 子どもを守るための方針(チャイルドプロテクションポリシー)はありますか?参加前の研修はありますか?
  • 活動中は、施設や団体のスタッフが同席しますか?子どもと二人きりになる場面はありませんか?
  • 写真撮影・SNS投稿・プレゼントのルールを教えてください。
  • 参加費に含まれるもの・含まれないもの、施設への寄付に使われる分があれば内訳を教えてください。
  • 活動証明書や修了証は発行されますか?(学校への報告や受験で使う場合)

渡航中の連絡ルールを親子で決める

渡航中の不安の多くは、「連絡がつかない」ことから生まれます。出発前に、次のようなルールを親子で決めておくと安心です。

  • 定時連絡の時間を決める
    「毎晩○時(日本時間)にメッセージを1通」など、無理なく続けられる形に。フィリピンと日本の時差は1時間(日本が1時間進んでいる)
  • 連絡がつかないときの順番を決める
    本人 → 現地スタッフ → 団体の日本窓口の順に連絡する。現地スタッフと団体の緊急連絡先を、保護者の携帯にも登録しておく
  • 通信手段を用意する
    現地SIM・eSIM・海外用Wi-Fiのどれを使うか決めておく。施設の中では携帯電話を使わないルールのところもある
  • 「たびレジ」に登録する
    外務省の「たびレジ」には家族のメールアドレスも登録でき、現地の安全情報を保護者も受け取れる

高校生が知っておきたい倫理と子どもを守るルール

孤児院ボランティアには、参加する前に知っておきたい議論があります。海外では、観光やボランティア体験として孤児院を訪ねることが「孤児院ツーリズム」と呼ばれ、問題視されています。ボランティアや寄付を集めるために、家族と暮らせるはずの子どもを施設に入れる事例が報告されているためです。オーストラリア政府は、海外の孤児院で専門的な資格を持たない人が短期間ボランティアをすることを控えるよう呼びかけています。ユニセフも、幼い子どもはボランティアにすぐになつき、その人が去ると見捨てられたように感じることがある、と注意を促しています。

知っておきたい論点

  • 短期間の関わりが子どもの負担になることがある数日〜数週間で入れ替わる訪問者と繰り返し別れを経験することが、子どもの情緒に影響しうるという指摘があります。
  • 現地の仕事を奪ってしまうことがある本来は現地の人が担うべき作業を無償のボランティアが代わりに行うと、地域の雇用機会を減らしてしまう可能性があります。
  • 「かわいそう」という前提で見てしまう支援する側/される側という一方向の目線は、対等な関係づくりを妨げることがあります。
  • 子どもを守る仕組みが弱い施設もある訪問者の身元確認や、子どもと二人きりにしないルールがない施設では、子どもが危険にさらされるおそれがあります。

これは「高校生は孤児院ボランティアに行くべきではない」という話ではありません。選ぶときの基準はシンプルで、「その団体が施設と長く関わり続けているか」「現地のスタッフが主体になっているか」の2つです。単発の見学ではなく、施設と継続的な関係を持つ団体を通じて、スタッフの補助として加わる形であれば、あなたの参加は子どもの日常の流れの中に自然に組み込まれます。

高校生が特に気をつけたい5つのこと

高校生は子どもと年齢が近く、SNSにも慣れています。それは強みでもありますが、大人の参加者より気をつけたい点もあります。

  • ① 「友だち」ではなく「施設のルールのもとで関わる人」
    年齢が近いほど子どもは強く慕ってくれます。だからこそ、施設が決めた関わり方の範囲を守ることが、子どもを守ることにつながります。
  • ② SNSに子どもを載せない
    子どもの顔・名前・施設の場所がわかる写真や動画は、許可があっても投稿を控えましょう。ストーリーなど24時間で消える投稿も同じです。
  • ③ 連絡先を交換しない
    「インスタ教えて」と頼まれても、個人的な連絡先は交換しません。手紙や支援は施設・団体を通すのが基本です。
  • ④ 受験の書類に、子どもの個人的な事情を書かない
    志望理由書や面接では、子どもの名前や家庭の事情ではなく、「自分が何を見て、どう考え、どう行動したか」を書きます。詳しくは大学受験で活かすにはで解説しています。
  • ⑤ 困ったら一人で判断しない
    子どもがつらい話を始めた、体調が悪そう、ルールを破るよう頼まれた——こうしたときは、その場で抱え込まず、すぐに施設や団体のスタッフに伝えます。

してよいこと・避けたいこと

場面避けたいことしてよいこと
期間・頻度1日だけの見学、訪問者が次々に入れ替わるツアー施設と長く関わる団体を通じ、決まった期間に通う
接し方特定の子だけを抱っこする、特別扱いするスタッフの近くで、複数の子どもと一緒に遊ぶ
写真・SNS子どもの顔・名前・場所がわかる投稿撮影は施設の許可の範囲で。自分や風景の写真を中心に
物・お金子どもに直接お菓子やお金、高価な物を渡す施設が必要なものを聞き、施設を通して渡す
会話家族のことや施設に来た理由を尋ねる「今日は何して遊ぶ?」など、今の時間を楽しむ話題

こうしたルールは、子どもとの距離を遠ざけるためのものではありません。あなたが帰ったあとも、子どもの日常が安定して続くようにするためのものです。


子どもたちと関わるときの心構え

高校生であっても、子どもと関わる責任は大人と変わりません。大切な4つを整理しました。

  • 「継続」を意識する
    短期間でも、その間は誠実に関わること。中途半端な優しさは、かえって子どもを傷つけることもあります。
  • 特別扱いをしすぎない
    一人だけを可愛がると、他の子との関係に影響します。公平に接する意識が大切です。
  • 年齢が近いからこそ丁寧に
    お兄さん・お姉さん的な存在だからこそ、子どもは強く慕います。その気持ちに誠実に応えましょう。
  • 別れ方まで考える
    子どもは別れに敏感です。突然いなくなるのではなく、心の準備ができる関わり方を心がけましょう。

根底にあるのは、「子どもの気持ちを一番に考える」というシンプルな原則です。特に別れについては、多くの経験者が「もっと配慮すべきだった」と振り返るポイント。「いつまでいるか」を早めに伝え、最後の日をきちんと迎える——その誠実さが、短い期間でも本当の意味で子どものためになります。相手の気持ちを想像し、責任を持って行動する——この姿勢は、そのままあなた自身の人間的な成長につながり、これから先どんな道に進んでも必ず活きる力になります。

英語が苦手でもできる関わり方

「英語が話せないと何もできない」と心配する高校生は多いですが、子どもとの時間は、言葉より一緒に手を動かすことで成り立つ場面がほとんどです。フィリピンの子どもは簡単な英語を理解することが多く、短い単語と身ぶりで十分に伝わります。

  • 折り紙・あやとり・けん玉など、見せれば伝わる日本の遊びを1〜2個練習しておく
  • ボール遊びや鬼ごっこなど、ルールが簡単で大勢で遊べるものを選ぶ
  • 「Good job!」「Your turn.」「Let’s play together.」など、ほめる・順番を回す短い言葉を覚えておく
  • 名前を呼ぶときは、施設が決めた呼び方(ニックネームなど)に合わせる
  • わからないときは笑ってごまかさず、「Can you show me?」と聞き返す

英語で深い話をする必要はありません。子どもが話しかけてくれたら、うなずいて最後まで聞く——それだけでも、子どもにとっては「ちゃんと見てもらえた」という経験になります。

最終日の迎え方

上の心構えにある「別れ方まで考える」を、行動に落とし込むと次のようになります。進め方は施設ごとに違うので、スタッフと相談して決めましょう。

  • いつまでいるかを早めに伝える
    初日か早い段階で、スタッフと相談のうえ「◯日までいるよ」と子どもに伝えておく
  • 守れない約束をしない
    「また来るね」「手紙を書くね」は、本当に守れるときだけ。守れなかった約束は、子どもにとってもう一つの別れになる
  • お別れの形はスタッフに任せる
    スタッフが用意した時間に、みんなと同じようにあいさつする。特定の子どもにだけ特別な物を渡すことは避ける
  • 帰ったあとの気持ちも大切に
    別れがつらいのは自分も同じです。帰国後に感じたことを書き留めておくと、気持ちの整理にも、受験での振り返りにも役立ちます

高校生が参加するメリット

高校生というタイミングで孤児院ボランティアを経験する価値を整理しました。早い時期の挑戦だからこそ得られるものがあります。

  • ① 視野が一気に広がる
    日本では当たり前のことが世界では違うと知る経験は、多感な時期の視野を大きく広げます。
  • ② 進路を考えるきっかけになる
    教育・福祉・国際協力など、将来やりたいことのヒントが現場で見つかります。
  • ③ 大学受験で語れる原体験になる
    総合型選抜や推薦入試で、自分だけのエピソードとして強い武器になります。
  • ④ 英語を実践で使える
    子どもたちとの交流は、教科書では学べない生きた英語を使う機会になります。

これらに共通するのは、「早く経験するほど、その後の高校・大学生活に活きる」という点です。多感な高校時代に世界の現実に触れると、その後の勉強の意味づけや進路選びが大きく変わります。「なぜ学ぶのか」「将来どう社会に関わりたいか」——そんな問いに、自分なりの答えを持てるようになるのは、早い挑戦ならではの財産です。

また、高校生のうちに海外へ出る経験は、大学生になってからの行動範囲も大きく変えてくれます。一度「自分でも海外でやっていけた」という手応えを得ると、その後の留学や長期ボランティアへのハードルがぐっと下がるのです。周りがまだ踏み出せずにいる時期に一歩先の経験を積んでおくことは、進路の選択肢を広げるうえでも大きなアドバンテージになります。

体験談の声(高校生)

「最初は英語も自信がなくて不安でした。でも子どもたちは、うまく話せない私にも笑顔で近づいてきてくれて。この経験を通して『将来は教育に関わりたい』と思えるようになりました。」

現地校からひとこと

高校生のうちに「英語を実際に使う経験」を積みたい人には、語学の授業と組み合わせて参加する形もあります。フィリピン政府認定の語学学校Acti-LABOでは、街に出て現地の人にインタビューするフィールドワークやプレゼンテーションを中心に、教室の外で英語を使う授業を行っています。


【費用と期間】高校生の場合の目安

「費用や期間はどのくらい?」——高校生が参加する場合の目安をまとめました。金額は時期・プログラムで変わるため、最新は必ず主催団体・学校へ確認してください。

項目目安補足
期間1〜2週間が中心長期休暇を利用しやすい
プログラム参加費プログラム・期間による語学レッスン込みが分かりやすい
往復航空券時期で変動早めの予約で抑えやすい
現地生活費物価の安い地域なら少額アジア圏は負担が少ない

高校生は学校の長期休暇を使うため、春休み・夏休みの1〜2週間の短期が中心です。物価の安いアジア圏なら、費用面の負担も抑えられます。初めての海外という点でも、日本から近く英語が通じるフィリピンのような地域は、高校生の挑戦先として現実的です。費用を比較するときは参加費だけでなく、航空券・保険・現地生活費を含めた総額で見ておくと、後から予算がふくらむ心配を防げます。

航空券・保険・SSPまで含めた総額の目安

フィリピンの語学学校で英語を学びながら、課外活動などで子どもと関わる活動に参加する場合の総額の目安です。上の表では項目ごとに分けましたが、保護者と相談するときは次の合計額で考えると、後から予算がふくらむのを防げます。

項目1週間2週間4週間
授業料+滞在費+食費6万〜10万円10万〜18万円18万〜30万円
往復航空券5万〜10万円5万〜10万円5万〜10万円
海外旅行保険4,000〜8,000円6,000〜1.2万円1.2万〜2.5万円
SSPなど現地で必要な費用2万〜3万円2万〜3万円2万〜3万円
現地生活費1万〜2万円1.5万〜3万円3万〜5万円
総額15万〜25万円18万〜30万円30万〜48万円

※時期・為替・学校や団体によって変動します。最新の募集要項・見積もりで確認してください。春休み・夏休みは航空券が高くなりやすい時期です。高校生向けの引率つきスタディツアーは、引率費などが加わり、これより高くなることがあります。

費用の内訳や期間ごとの目安は、フィリピンのボランティア留学の費用は総額いくら?1週間〜3ヶ月の目安を完全公開で詳しく解説しています。

返済不要の奨学金・助成も確認を

高校生が使える代表的な制度に、文部科学省などが進める「トビタテ!留学JAPAN」の高校生等対象コースがあります。第11期は、ボランティアを含むテーマで14日以上1年以内の留学が対象で、成績や語学力は問われません。応募は原則として在籍する学校を通して行います。このほか、都道府県や市区町村が高校生の海外留学を助成している場合もあります。

※募集期間・対象期間・条件は期ごとに変わります。必ず最新の募集要項を確認してください。

申請のポイントは、トビタテ留学JAPAN・都道府県助成金でフィリピン留学へ|申請前に知っておきたいポイントで紹介しています。


保護者と学校に相談するときの進め方

高校生の孤児院ボランティアは、本人の気持ちだけでは決められません。保護者の同意と、場合によっては学校への届け出が必要です。「行きたい」と伝えて反対されてしまう前に、本人が情報を集めてから相談すると話がスムーズに進みます。

相談の前に本人が用意したい5つのこと

  • なぜ行きたいのか(子どもと関わる仕事に興味がある、英語を使ってみたい、など自分の言葉で)
  • どの団体・学校の、どのプログラムか(募集ページや資料を印刷、またはURLを共有)
  • 期間と日程(学校の行事・テスト・部活の大会と重ならないか)
  • 総額の見積もり(参加費だけでなく、航空券・保険・現地費用を含めた金額)
  • 安全面の答え(保護者が団体に聞いておきたい12の質問のうち、自分で確認できたもの)

話し合いの順番

順番やることポイント
① 本人が調べる参加の形・団体・費用・日程を調べ、上の5つをまとめるこの記事を親子で読むのも一つの方法
② 保護者に相談目的と情報を伝え、不安な点を聞くその場で結論を出さず、不安な点は次の問い合わせで確認する
③ 団体の説明会・個別相談親子で参加し、12の質問を確認する保護者向けの説明があるかも信頼性の目安
④ 学校に相談担任の先生に伝え、届け出や欠席の扱いを確認する奨学金を使う場合は学校経由の申請が必要なことも
⑤ 申し込み保護者同意書などの書類をそろえて申し込む書類は保護者と一緒に確認する

学校への届け出と欠席の扱い

学校によっては、長期休暇中の海外渡航でも「海外渡航届」などの提出を求めていることがあります。授業期間にかかる場合、欠席扱いになるか、学校の活動として認められるかも学校ごとに違います。まずは担任の先生に相談し、校内の決まりを確認しましょう。

帰国後に活動を学校の探究学習や課外活動の記録として扱ってもらえることもあるので、「帰国後に何を報告すればよいか」もあわせて聞いておくと、後の受験準備にもつながります。

保護者の方へ

反対する前に、「なぜ行きたいのか」をじっくり聞いてみてください。そのうえで、不安な点は団体に直接質問するのが近道です。「子どもにとってどうか」という倫理の視点を親子で話し合うことは、それ自体が本人にとって大切な準備になります。


参加までのステップ

「どう進めればいい?」という疑問に答える、高校生向けの一般的な流れをまとめました。

ステップやることポイント
①情報収集高校生OKの団体・語学学校を比較実績とサポート体制を確認
②保護者と相談安全面・費用・日程を共有説明資料を一緒に確認する
③問い合わせ・申込活動内容・ルールを確認し申込保護者同意書の準備を早めに
④渡航準備保険・持ち物・差し入れの準備子どもへの実用的な贈り物を用意

初めての場合は、日本人スタッフのサポートがある語学学校経由が特に安心です。保護者への説明も丁寧な団体を選べば、送り出す側の不安も減らせます。時間に余裕を持って動き出し、英語と心の準備を整えておきましょう。特に高校生は学業との両立もあるため、テストや行事の日程を踏まえ、無理のないスケジュールで計画を立てることが大切です。

夏休み・春休みから逆算するスケジュール

高校生の場合、パスポートの申請や学校への相談に時間がかかります。出発日から逆算して、次のように動くと余裕を持って準備できます。

時期本人がやること保護者と一緒にやること
4〜6か月前参加の形・団体を調べる。倫理の論点を読む目的・費用・日程の話し合い。団体の説明会に参加
3〜4か月前担任の先生に相談。奨学金を使う場合は学校の締め切りを確認パスポートの申請(法定代理人の署名が必要)
2〜3か月前申し込み。事前研修の日程を確認親権者同意書の提出、航空券の手配(一人で乗る場合はUMサービスも)
1〜2か月前事前研修に参加。子どもと遊べる遊びや簡単な英語を練習海外旅行保険への加入、予防接種の相談
出発2週間前〜直前持ち物・施設への差し入れ(施設に確認したもの)の準備たびレジ登録(家族のメールも)、eTravel登録(出発72時間前から)、連絡ルールの確認
帰国後振り返りの記録、学校への報告体験を家族で話す。支援を続けるかを考える

※奨学金は応募から結果が出るまでに数か月かかることがあり、その場合はさらに早く動く必要があります。


参加前の準備チェックリスト

後悔しない選択のため、申し込み前に確認したいポイントをまとめました。

  • 高校生の受け入れ実績とサポート体制を確認した
  • 渡航先の治安・衛生情報を調べた
  • 保護者と費用・日程・安全面を共有した
  • 施設のルール(撮影・持ち込み等)を把握した
  • 海外保険に加入し、常備薬・整腸剤を用意した
  • 子どもへの差し入れ(文房具など)を用意した

大学受験(総合型選抜)で活かすには

孤児院ボランティアの経験は、大学受験、特に総合型選抜や推薦入試で強い武器になります。ただし、活かし方にはコツがあります。

  • 「参加した事実」より「学び」を語る
    大切なのは活動の華やかさより、何を感じ、どう成長したかです。
  • 動機とつなげる
    「なぜ参加したか」を志望学部・将来の目標と結びつけると説得力が増します。
  • 具体的なエピソードで語る
    子どもとの印象的なやりとりなど、自分だけの具体例が心を動かします。

面接官が知りたいのは、立派な実績ではなく「あなたがどんな人か」です。孤児院での経験を通して価値観がどう変わり、それが志望動機にどうつながるのか——そのストーリーを自分の言葉で語れれば、テストの点数だけでは伝わらない魅力を示せます。

逆に注意したいのは、「ボランティアに行った」という事実だけを実績のように並べること。面接官は毎年多くの受験生を見ているため、経験の華やかさだけでは印象に残りません。むしろ、小さな出来事でも「そのとき自分は何を考え、どう行動し、どう変わったか」を掘り下げて語れる受験生のほうが高く評価されます。活動中に感じた戸惑いや失敗も、そこから学んだこととセットで語れば、あなたの誠実さや成長力を示す立派な材料になります。

志望理由書・面接で書くときに気をつけたいこと

孤児院での経験を書くときは、子どものプライバシーと、読み手にどう受け取られるかの両方に気をつけます。

避けたい書き方伝わりやすい書き方
「かわいそうな子どもたちを助けた」「子どもが施設で暮らす理由や仕組みを知り、自分の関わり方を考えた」
子どもの名前・家庭の事情・施設名を具体的に書く「ある男の子」など個人が特定されない書き方にし、自分の行動と気づきに焦点を当てる
子どもと写った写真をポートフォリオに入れる活動の記録メモや、団体が発行する活動証明書を使う
「1週間で子どもたちの心を開いた」「短い期間でできることの限界を知り、帰国後に何を続けるかを考えた」

面接では、「短期間のボランティアは子どもの負担にならないか」と聞かれることもあります。倫理の論点を知ったうえで、どんな団体を選び、どう関わったかを答えられると、考えの深さが伝わります。

帰国後に語れる記録の残し方

  • 毎日寝る前に、「今日したこと」「驚いたこと」「考えたこと」を3行ずつメモする
  • 出発前に「なぜ行くのか」を書いておき、帰国後に読み比べる
  • スタッフから教わった施設の仕組みや、地域の課題をメモしておく
  • 活動証明書や修了証が出る場合は、なくさないよう保管する
  • 帰国後1か月以内に、学校や家族に向けて報告する機会をつくる

志望理由書の書き方や面接での答え方は、総合型選抜の記事で詳しく解説しています。


高校生の海外挑戦なら Acti-LABO

ここまで見てきた「高校生でも安心な条件」——サポート体制、治安の良さ、語学との両立。その条件を満たすのが、バコロド現地校「Acti-LABO(アクティラボ)」です。

「机に座らない」実践型英語学校 Acti-LABO

Acti-LABOは、微笑みの街バコロドにある語学学校です。ただ授業を聞くだけの座学中心ではなく、実際に街へ出て現地の人にインタビューするフィールドワークやプレゼンテーションを中心とした「アクティブラーニング」を採用。現地の子どもたちとの交流など、高校生の心に残る体験を、英語を学びながら積むことができます。

さらに、留学エージェントを通さない直接申し込みで仲介手数料がかからず、物価の安いバコロド立地で費用も大幅に節約。日本人スタッフも常駐しているので、英語初心者の高校生でも安心して初めての海外にチャレンジできます。

高校生の海外挑戦、まずは保護者の方と気軽に相談から。

あなたに合ったプランを一緒に考えます。


よくある質問(FAQ)

高校生一人でも参加できますか?
保護者の同意があれば、引率やサポート付きのプログラムで参加できる場合が多いです。日本人スタッフ常駐の語学学校経由なら、初めての高校生でも安心です。
英語が話せなくても大丈夫ですか?
大丈夫です。遊びや笑顔を通じて心は通じます。語学レッスンとセットのプログラムなら、英語を学びながら参加でき、交流の幅も広がります。
大学受験に本当に有利になりますか?
経験そのものより、そこで何を学び、志望動機にどうつなげるかが重要です。総合型選抜や推薦入試で、自分だけのエピソードとして語れる材料になります。
短い期間でも意味はありますか?
あります。ただし短期でも「その間は誠実に関わる」ことが大切です。別れ際に子どもが寂しくなりすぎないよう、関わり方に配慮しましょう。
中学生でも参加できますか?
「高校1年生以上」「15歳以上」を条件にする団体が多く、中学生が参加できるプログラムは限られます。フィリピンでは、15歳未満が親権者の同伴なしで入国する場合にWEGという手続きも必要です。まずは国内の行事ボランティアから始めるのも一つの方法です。
国内の児童養護施設で、高校生がボランティアをすることはできますか?
施設や団体によります。18歳以上を条件にするところもありますが、夏祭りやクリスマス会などの行事で高校生を募集することもあります。市区町村の社会福祉協議会・ボランティアセンターや、学校の先生に相談してみましょう。
無料で参加できる孤児院ボランティアはありますか?
海外の場合、航空券・滞在費・保険などは自己負担が一般的で、完全に無料のものはほとんどありません。「トビタテ!留学JAPAN」の高校生等対象コースや自治体の助成を使える場合もあるので、費用の章を参考に確認してください。
1日だけ施設を訪問するのはだめですか?
受け入れる施設もありますが、訪問者が次々に入れ替わる形は子どもの負担になりやすいと指摘されています。短い日程なら、施設と長く関わる団体の活動にスタッフの補助として加わるか、地域の学習支援など孤児院以外の活動も検討してみてください。
子どもと一緒に写真を撮って、SNSに載せてもいいですか?
撮影は施設のルールに従います。許可された場合でも、子どもの顔・名前・施設の場所がわかる写真や動画は、SNSに載せないようにしましょう。
帰国後も子どもと連絡を取っていいですか?
個人的にSNSや連絡先を交換するのは避け、手紙や支援は施設・団体を通すのが基本です。続けて関わりたい場合は、団体が用意している支援の窓口を利用しましょう。
親が反対しています。どう説得すればいいですか?
「説得」より、保護者が不安に思っている点を一つずつ一緒に確認するのがおすすめです。目的・団体・日程・総額・安全面を自分で調べてから相談し、団体の説明会に親子で参加しましょう。進め方は保護者と学校に相談するときの進め方にまとめています。
学校を休んで参加してもいいですか?
学校によって扱いが違います。長期休暇中の渡航でも届け出が必要な学校もあるため、まずは担任の先生に相談してください。多くの高校生は、春休み・夏休みを使って参加しています。
活動証明書はもらえますか?
発行している団体・学校もあれば、していないところもあります。学校への報告や受験で使いたい場合は、申し込み前に発行の有無と書式を確認しておきましょう。

参考にした公的情報・出典

この記事の制度・数字は、次の公的機関・国際機関などの公開情報をもとにしています(確認日:2026年9月11日)。制度や金額は変わることがあるため、最新の情報は各機関の公式サイトで確認してください。


まとめ|高校時代の一歩が、未来をひらく

高校生の孤児院ボランティアは、保護者の同意とサポート付きのプログラムなら参加でき、大学受験や進路選びにも大きく活きる経験です。安全面が心配なら、治安が良く日本人スタッフが常駐するアジア圏の語学学校経由から始めるのが現実的です。

子どもの心に関わる活動だからこそ、「継続して関わる」「別れ方まで考える」という配慮も忘れないでください。多感な高校時代に世界の現実に触れた経験は、その後の学びや進路選びを支える、かけがえのない財産になります。周りより一歩早く踏み出したその経験は、受験だけでなく、これから先の人生を通してあなたの背中を押してくれるはずです。完璧な準備を待つ必要はありません。まずは保護者の方と情報を集め、できる第一歩から踏み出してみましょう。

迷っているなら、まずは無料相談から。

あなたの海外挑戦を、Acti-LABOがサポートします。