フィリピン留学スパルタ校はきつい?メリット・デメリット解説[フィリピン留学新聞15]

最終更新日 2025年02月19日 by Actilabo

フィリピン留学を調べていると「スパルタ語学学校」の文字を見かけたことはありませんか?

厳しい環境で知識を詰め込むイメージがありますが。実際はどんなところなのでしょうか?

フィリピンの語学学校は、大きく2つのタイプに分けられます。
ストイックに知識を詰め込む『スパルタな校風』or リアルな会話重視の『自由な校風』

留学前は誰もが英語学習へのやる気に満ちているので、
ガッツリ会話重視の勉強ができる、スパルタ校を選びたくなりますね。

でもちょっと待って!

という留学生の失敗事例が多くあるのを知っていますか?

スパルタの語学学校でも、自分に合った学校でなければ効果的に英語力を伸ばすことはできないのが現実。「目的に合った学校選び」が重要になってきます。

この記事では、そのスパルタ語学学校のメリットとデメリットを解説します!

自分に合う留学先を見つけるために、しっかりチェックしてみてくださいね!

目次

  1. スパルタの語学学校の特徴って?
    1. スパルタ、セミスパルタ、ノンスパルタの学校別の違い
    2. 日本資本の学校、韓国資本の学校の特徴
  2. スパルタの語学学校のスケジュール/校則は?
    1. 1日のスケジュール例
    2. 厳しいルール
  3. スパルタの語学学校のメリット
    1. 3つのメリット
    2. スパルタ式が向いている人
  4. スパルタの語学学校のデメリット
    1. 3つのデメリット
    2. スパルタ式が向いていない人
  5. スパルタ語学学校の失敗談
    1. アウトプットの場がなく定着率が悪い
    2. ストレスと孤独により脱落者が多い
    3. 楽しんで英語を学ぶことができない
  6. まとめ

1. スパルタの語学学校の特徴って?

最近セブ島留学などでよく見るスパルタ式…
ちょっと怖いイメージがありますよね?

これはもともと韓国人の親が子供をフィリピン留学に行かせる際に、
自由を束縛して遊ばせないようにしようと厳しいルールの学校に入れたのが始まりでした。

しかし現在では韓国人だけでなく日本人留学生の数も増え、またスパルタ式の学習効果に疑問の声も上がっていることから、スパルタではない自由な校風の学校(非スパルタ)、またスパルタと非スパルタの中間であるセミスパルタ校も多くなっています。

スパルタ、セミスパルタ、ノンスパルタにはどのような特徴があるのでしょうか?

スパルタ学校

朝から夕方まで授業を受けた後に夜遅くまで強制自習の時間やテストがある。平日外出禁止
1日の強制勉強時間は10時間以上。
門限が厳しい。授業に遅れるとペナルティがある。
テストが頻繁に行われ、成績によっては追加の勉強が必要。
義務自習がある場合が多く、休むことができない。

セミスパルタ学校

門限はスパルタよりもゆるめ。ペナルティは厳しいが、柔軟性もある。
テストはあるが、頻度は低く、本番の試験に重きが置かれる。
義務自習はないことが多く、自由な時間を楽しめる。

ノンスパルタ学校

門限は緩やかで、ペナルティも軽い。
テストはあるが、緊張感は少なく、学習の自由度が高い。
義務次週がないため、自分のスケジュールを自由に組むことができる。

それぞれの特徴はわかっても、自分にどちらが合うか不安ですよね! 

では次に、日本資本と韓国資本の違いを探ってみましょう。

日本資本の学校

日本人の割合が多く、馴染みやすい環境がある。
和食や日本の文化に触れることができる。
日本人同士のコミュニケーションや安心感がある。

韓国資本の学校

韓国人の割合が多く、異文化に触れる機会が豊富。
食事や生活面では、韓国料理や韓国文化を体験できる。
メリットは異文化交流や自由度の高さがあるが、デメリットは日本人同士の交流が少ないことや、異国での生活に慣れる必要があること。

コース期間が短いと効果があるのか、長く学ぶほうが安心なのか・・・選ぶのは難しいですね。

ここでは、基本的なコース期間と料金について詳しく見ていきましょう。

1か月コース:
短期間での集中的な学習が可能。基礎から応用まで幅広いレベルに対応。
約100,000円~150,000円程度。施設や授業内容により料金が異なる。

2か月コース:
より深い理解を目指す中級者向け。会話力や文法の強化が主な目標。
約180,000円~250,000円程度。長期間の割引や追加オプションがある場合も。

3か月コース:
上級者向け。高度な会話やビジネス英語を学ぶ。専門的な分野に特化したコースもある。約250,000円~350,000円程度。高度なカリキュラムや特別なプログラムが含まれる場合が多い。

2. スパルタ語学学校のスケジュール/校則は?

スパルタの語学学校では、一日のスケジュールや校則がとても厳しいと聞いたことがありますよね。

では、具体的にはどのようなものなのでしょうか?

7:00 – 起床・朝食
8:00 – 朝の授業開始
12:00 – 昼食・休憩
13:00 – 午後の授業開始
18:00 – 夕食・自習時間
21:00 – ルームチェック・就寝準備
22:00 – 就寝

・外出禁止: 授業終了後は校内での学習や休息に専念。
・長時間の学習: 一日に多くの授業時間があり、集中して学習に取り組むことが求められる。
・テスト: 頻繁にテストが行われ、成績によっては追加の勉強が必要。

スパルタの語学学校のスケジュールと校則は、非常に厳しく、一日中の長時間の学習と外出禁止などの制約があります。管理が厳しいため、人によっては、自由な時間が少なくストレスを感じることがあるかもしれません。

3. スパルタ語学学校のメリット

フィリピンのスパルタ語学学校は、厳しい環境での学習が特徴的ですが、その厳しさには実は大きなメリットがあります。

それは一体何でしょうか?詳しく見ていきましょう。

短期間での成果

スパルタ学校では、短期間での集中的な学習が可能です。

一日中の授業や自習時間を通じて、英語力が劇的に向上します。

例えば、数週間の留学で、日常会話やビジネス英語のスキルが飛躍的に向上します。

追い込み集中学習

スパルタ学校では、厳しい環境の中で学ぶことで、自己管理能力や集中力が鍛えられます。

逆境に負けずに努力し、目標に向かって突き進む姿勢が身につきます。

環境の刺激

フィリピンのスパルタ学校は、国際的な環境で学ぶことができます。

異なる文化や背景を持つ人々と交流し、コミュニケーション能力や異文化理解が深まります。

この経験は、将来の国際的な活躍にも役立ちます。

・自分一人だと勉強に甘えが出てしまう人
・短期間で英語力を劇的に向上させたい人
・自己管理が苦手で、あえて厳しい環境に身を置いて鍛えたい人
・英語に集中できる環境で効率的に学習したい人

フィリピンのスパルタ語学学校では、短期間での集中的な学習や厳しい環境での学びが可能です。自己管理能力やコミュニケーション能力を高めたい方にとっては、非常に有益な経験となるでしょう。

4. スパルタ語学学校のデメリット

フィリピン留学でのスパルタ語学学校は、厳しい環境下での学びが特徴ですが、その中には大きなデメリットが潜んでいます。

一体どのようなデメリットがあるのでしょうか?詳しく見てみましょう。

ハードスケジュールで時間にゆとりがない

一日のスケジュールがタイトで、自由な時間が少ないことがあります。

休息や余暇を確保する余裕がないため、疲労やストレスが溜まりやすいです。

授業が厳しく、テストが多い

スパルタ学校では、厳しい授業やテストが頻繁に行われます。

内容も濃密で、理解するのが難しい場合もあります。

集中力が続かない座学メインの授業

長時間の座学が主体であり、集中力を維持するのが難しいことがあります。

特に、英語が苦手な人にとっては負担が大きいです。

・自分のペースで勉強したい人
・管理されることがストレスに感じる人
・海外に来たから現地の生活も楽しみたい人
・日常生活の中でより実践的な英語を使いたい人
・長時間の座学の学習が苦手な人

5. スパルタ語学学校の失敗談

ここで私自身の、スパルタ語学学校の体験談をお伝えします。

私は大学4年生のころ、夏休みの1か月を利用してスパルタ語学学校に通いました。

あえて厳しい環境のスパルタ学校を選んだのは、短期間で集中して英語を学び、英語をペラペラに話せるようになりたいと思ったからです。

ですが、予想とは違い、朝から晩まで授業や自習が行われる厳しい環境に体力的にも精神的にも疲れ果ててしまいました・・・
外出が禁止されていたため、現地の人と交流する機会もなく、英語を話す機会がほとんどありませんでした。

授業で学んだ知識は増えたかもしれませんが、実際に英語を使う場面がほとんどなかったので、最終日に現地の人に話しかけられた時も全く話すことができずショックを受けました・・・
せっかく海外に来たのに、現地の人と触れ合ってリアルな英語を学ぶことができなかったのが心残りとなっています。

みなさんが自分に合った学習スタイルや環境を選べるように、
スパルタ語学学校の注意点をお伝えします!

自習室

多くのスパルタ校では1日6〜8時間の授業、さらに每日の小テストや強制自習時間も決められており、厳しいルールで管理されています。
「英語漬けになれるので良さそう!」と思うかもしれません。さらに、「サボりやすい私にはぴったり!」と思う人もいるかもしれませんね。

しかし每日6〜8時間の授業に出席し、小テストの勉強や宿題をするのは、予想以上に疲れるものです。
每日長時間の勉強を強制され、睡眠と食事の時間以外はほぼ勉強に当てる日々・・・想像できますか?

スピーキング力を伸ばすために大事にしなければいけないのは「予習・復習・実践」です。

しかしスパルタ校では、每日の授業をこなすだけで精一杯になり、復習に当てる時間どころか、平日外出禁止なので学んだ英語を実践で使う機会もありません

その日の授業で学んだことを復習する時間がとれないことで忘れてしまったら、頑張って授業を受けた意味がなくなってしまいますよね。
韓国ではとにかく長時間勉強することを評価する文化がありますが、能率や効率を意識している日本人にはこのスタイルは合うとは言えないでしょう。

もう勉強したくない

スパルタ方式の語学学校は、それ以外の語学学校よりも授業時間が長い傾向にあります。

授業は朝早くから始まり、夜遅くまで自習やテストがおこなわれ、それが平日は毎日続きます。
特に英語初心者の場合、朝から晩まで授業を受けて、大量の宿題をこなすのは現実的にかなり厳しいです。人によっては日付が変わっても宿題が終わらないなんてこともあります。

ただでさえ留学中は慣れない海外での生活や環境の変化で体調を崩しやすいので、体力のない方は睡眠不足でダウンしてしまう可能性もありますし、たくさん勉強しても英語の伸びを実感するまでには時間がかかるため、精神的に追い詰められてしまう方もいます。

やる気満々でスパルタ校を選んだものの、「やらなければいけない」というプレッシャーや、母国語が一切話せないことに大きなストレスを感じてしまう方は少なくありません。中には精神を病んで自室から出てこなくなり、スマートフォンのゲームで遊ぶ留学生も・・・。

せっかく「留学」という大きな挑戦をしているのに、
耐え切れずに帰国ということにでもなれば、全く意味はありませんよね。

楽しくない

「フィリピン留学で長時間マンツーマン授業を受ければ英語力は上がる」と信じている方、
それは大きな誤解です。
英語スピーキング力をUPするために大切なのは、インプットとアウトプットのバランス。
そのどちらが欠けても、効果は半減してしまいます。

早朝から6〜8時間の授業を受けたあと、平日は放課後も外に出ることなく、強制的に自習室にこもって勉強。
そして寝て起きたら、また翌日も勉強の繰り返し。

・・・それ、楽しいですか?

授業で学んだばかりの英語を、実際に学校の外で使ってみること。
自分の英語が通じたときの喜び、相手の言っていることがわかったときの嬉しさ。
もっと話したい!そういう気持ちと共に学習するからこそ、英語力は定着し伸びていくのです。

スパルタ校での強制的な学習でそのような楽しさを得られることはほとんどないため、英語の定着率も悪いと言えるでしょう。

とても残念なケースでは、スパルタの厳しいルールの中で勉強漬けの生活を送ることで、英語学習が嫌いになり、フィリピン留学後に予定していたワーホリをやめて帰国してしまった方もいます。

英語を話せるようになるには、楽しいことばかりではありません。
努力することが必要です。
しかし、努力の方向を間違ってしまうと、つらく苦しいだけの日々になってしまいます。

せっかくの留学生活、
楽しんで英語を身に付けることができたら最高ですよね。

6. まとめ

コンセンサス・ウンソン

スパルタ語学学校は完全に管理された環境でテストや試験に備えたい人には合うかもしれません。

ですが、英語を話せるようになりたい人にはスパルタ校での留学はあまりおすすめできません。

なぜなら、スパルタ校での留学は、基本的には、長い時間机に向かって努力することで英語を習得しようという方針です。
学校によっては自習を含め、1日12時間近くの勉強時間が設けられています。「より厳しい環境」で勉強したい方にとっては良いシステムではありますが、勉強時間が長ければスピーキング力が伸びるというわけではありません。

英語を実際に話せるようになるためには、リアルな実践が重要です。

留学中は時間もお金も限られているものですから、現地でしかできない体験をしながら、リアルな実践の場を活用して、効率よく英語力を伸ばしていくことが重要ですよね。
自分の留学の目的に合わせて、どんな語学学校を選ぶか、しっかり見極めていきましょう。

後悔のないフィリピン留学を!

実践型「机に座らない」英語留学
The following two tabs change content below.

Actilabo

実践型「机に座らない」英語学校Acti-LABO。フィリピン留学に関してご質問、ご相談等ございましたらこちらまで。 info.actilabo@gmail.com