こんにちは!
実践型『机に座らない』英語学校 Acti-LABOでインターン中のVenusです!
今回のテーマは、
【留学レポート/ フィールドワーク編②】フィリピンにもキラキラネームの波到来❓フィリピン人の名前と由来を調査せよ!
突然ですが、皆さんは自分の名前の由来について、家族にや親戚に尋ねた経験はありますか?
日本では幸運であるとされる画数や特別な意味を持つ漢字、花の名前などから子どもに名を付けるケースが一般的ですよね。
その他にも語感や言葉のリズムにこだわったり、仏教の聖典や儒教思想からとった名前、
ユニークで個性的な名前を持つ方もいらっしゃると思います。
今回のブログではActi-LABOで英語を勉強されている大学院生、Atsutoさんに同行し、
フィリピン人の名前やその由来についてフィールドワークを通じて調査を進めました!
フィリピンでも名付け方に日本と共通点があるのか、異なる点があるならどう違うのかを調べてきましたのでさっそくご紹介していきたいと思います!
スペイン植民地時代やキリスト教普及の歴史を経たフィリピンならではのユニークな命名に注目です!
前回の留学レポートはコチラ
目次
1. フィリピンで多い名前ランキング
まずはフィリピンで最も多い名前ランキングから見ていきます。
フィリピン最大にして同国を代表するメディア、ABS-CBNが行った調査によると、2015年の新生児につけられた名前に最も多かったのは女の子がアンヘル(スペイン語)/エンジェルという「天使」を表す語、男の子がナサニエルというヘブライ語で「神様からの贈り物」を意味する語でした。
順位 | 名前(女の子) |
1 | アンヘル/エンジェル |
2 | アルテア/アルシア |
3 | プリンセス |
4 | アシュリー/アシュレイ |
5 | サマンサ |
順位 | 名前(男の子) |
1 | ナサニエル |
2 | ガブリエル |
3 | ハメス/ジェームズ |
4 | フランシス |
5 | ホシュア/ジョシュア |
どちらもキリスト教、ユダヤ教、イスラーム教が共有する「セム的一神教」思想に由来する名前ですね。
キリスト教カトリック系はフィリピンで最も多くの信徒数を抱える宗教であることから、それにちなんだ名前が多いんです。英語読みではなく、スペイン語読みで名前を発音する点も植民地時代の歴史を感じて興味深いですよね。
2.フィリピン人の名前とその由来
フィールドワーク1日目は老若男女問わずたくさんの人が集まるシライシティの中心街プラザで聞き込み調査を行います。
これはいい調査結果が期待できそう!!
一人目はAster(アスター)という女性で、年齢は51歳。
名前の由来はフィリピンでよく見かけるシオンという花だそう。
シオンの花言葉は愛、忍耐。また、古代ギリシア語では「星」を表したそうです。
名付け親はお母さんで、Asterさんのお子さん二人の名前はそれぞれJayarとJammer。兄弟の名前の頭文字に「J」が共通している点も新たな発見でした。
お次はこちらの3人のマダム。
左からそれぞれElena(エレナ)、Nelia(ネリア)、Haydee(ハイディー)という女性たちです。
お名前の由来はエレナさんとネリアさんが聖書に登場する語とお母さんの名前をもじった語、ハイディーさんは彼女の叔母さんの親友からとったものだそう。
エレナさんは1890年代のアメリカで誕生したキリスト教系の新宗教「Mormon」の信徒であるというお話を聞くことができました。一方のネリアさんはカトリックを信じているとのことで、異なる宗派間でも名前の由来に共通点を持つことが驚きでした。
こちらの男性たちにもヒアリング。
上の写真の青いシャツを着た男性がWilliam(ウィリアム)さん、奥の男性がJesus(ジーザス)さん、そして下の写真の男性がAllen(アレン)さんです。
3人ともカトリックを信じており、ウィリアムさんとジーザスさんが聖書に由来する名前、アレンさんがバスケットボールリーグ、NBAの選手からとった名前だそう。
より若い世代ほど著名人や俳優の名前を取り入れる傾向があるのでしょうか?
ちなみに、「もし子どもが産まれたらどんな名前をつけますか?」という質問については、ジーザスさんが「J」から始まる名前、アレンさんは両親の名前に「Jr」をつけた名前をつけたいとのこと。
ウィリアムさんからは奥様であるRose(ロゼ/ローズ)さんとミックスした名前をつけたい、とのご回答をいただきました。
3. 世代交代と名前のトレンド
続いてはこちらの男子学生たち。
左からそれぞれRexcel(レクセル)、Alvin(アルヴィン)、Leonell(レオネル)さんです。
アルヴィンという名前は現在の高校生の世代に多く見られる名前です。また、レオネルさんはお父さんの名前であるLeo(レオ)から派生させた名前であるとのこと。
レクセル、アルヴィンさんは将来の子どもの名前には自分の妻となる女性の名前とのミックス、レオネルさんはキリスト教徒を意味するChristian(クリスチャン)という名前をつけたいのだそう。
フィールドワーク1日目最後の回答者はこちら2人の女子学生。
名前は左がDanimee(ダニメー) さん、右がCathy(カティ/キャシー)さん。
どちらもカトリック教徒で、名前は両親から名付けてもらったそうです。
カティさんはお父さんの名前の頭文字「C」をもらっており、ダニメーさんは由来についてはわからないとのこと。将来、自分の子どもにどんな名前をつけるかと尋ねると、カティさんはアニメのキャラクターからソフィア、ダニメーさんは「9月」を意味するセプテンバーをつけたいのだそう。
SeptemberやDecemberの語尾「-ember」は古くから男性名として好まれる名前で、フィリピンでは近年9月-12月の名前を命名に取り入れるケースが増えているのです。
4. まとめ
今回のフィールドワークでは、若い世代ほど自分の名前の由来を知らないケースが多く、
また子どもの命名に関してもユニークな点は日本と共通していることがわかりました。命名の由来に宗教が関連する場合が圧倒的に多い点は、日本とは少し異なりますね。
フィールドワークを通じてこういった細かい文化の違いや共通点に触れることができるのも、Acti-LABOならでは。今後も楽しみながら英語を身につけられるよう、全力でサポートを続けていきたいと思います!
Atsutoさんの留学体験談はコチラ
後悔のないフィリピン留学を!